2013年6月
八蛮醸造所の一コマ(麦汁冷却)
煮沸した麦汁にイーストを添加し、いよいよ発酵過程にきました
しかし、このままでは麦汁が熱すぎてイーストが死んでしまいますので冷却する必要があります。

写真のように導管で麦汁を吸い上げ、冷却槽を通して強制的に冷却します。 ここでグズグズしていると、せっかく殺菌した麦汁が細菌に汚染されてしまいます
そうなると、せっかくの仕込が台無しです! 手際よく、殺菌用にエタノールを使いイーストが活躍できる最適な温度に冷却されます。
さあ!次回はいよいよイースト添加です!
ビールの豆知識(ホップ)

雨ですね
こんな時はビールを飲んで、さわやかな気分で乗り切っちゃいましょう!
さてさて、上の写真はなんだかわかりますか? これが八蛮で使用しているホップです。
ホップとはツル性の多年生植物です。 その雌株に付いている毬状の花をビールに使用します。
もともとビールには雑菌の繁殖を抑えるために、 何百年にもわたって様々なハーブや薬草が使用されてきました。 そして、その中でもっともビールに合うものがホップだったというわけです。 ちなみに八蛮では香り高いペレット状のホップを使用しています。
その効果は… 「爽快で華やかな香り・心地よい苦み・泡持ちの向上・防腐効果・穀物臭を抑える」などなど。 ビールをビールたらしめる、とても大切な原料なんです。 麦芽と比べるとほんの少ししか使わないのですが、こんなに活躍しているんです。 なんだかホップって偉大ですよねェ
今日はホップに乾杯![]()
八蛮醸造所の一コマ(ケグ洗浄)
ビールにとって汚れは大敵。
特に酵母入りのビールを作っている八蛮にとっては、 ケグ底に溜まった酵母や麦芽カスをしっかり落とさないと
次回入れるビールがダメになってしまうので洗浄は大切な作業。
そこで、八蛮では大手メーカー様が使っているものではなく、 「ソーダケグ」という、大きく蓋が外せて中まで洗浄しやすいタイプを使用しています。
蓋とバルブを外した状態はどこか愛らしい様子![]()
このケグ洗浄、何が一番大変かと言うと、漂白剤を使った後のすすぎ作業。
洗い流すわけですが、漂白剤が残らないようにするために熱湯を使います。
しっかり洗わなければならないので、熱湯を入れたケグに蓋をしてケグごと振ります。
この時のケグは重くて熱いためなかなか扱いが難しいのですが、それを力いっぱい前後にフリフリ。
この過程の最中、醸造所内はとても暑く、気力も筋力も必要なのでとてもハードですが、
実はこれを早々にクリアしないと次の抽出作業に入れないため、正確さとスピードが同時に求められます。
地味だけどとても大切なヒト作業なのです。
八蛮醸造所の一コマ(煮沸)
なんだか梅雨らしい天気ですね![]()
八蛮は相変わらず、本気でビールを仕込んでますよ~
今日は「煮沸」の説明です。
抽出した麦汁にホップやスパイスを加え、ぐつぐつ煮込むんです。
これには大きく3つの意味があります。
①ホップやスパイスの香りや苦みを麦汁に溶け込ませる
②麦汁を殺菌する
③余分なたんぱく質などを凝固させる
どれも美味しいビールを作るには不可欠な要素なんですね~
甘くて華やかな、優しい香りが醸造所を包んでいく…
えっ、ホップについてもっと知りたいですって![]()
次回はホップのお話です!お楽しみに![]()
八蛮醸造所の道具紹介(木べら)
今回は、地味だけど大切な道具「木べら」のご紹介!
マッシング(糖化作業)や煮沸の際には、このような大きな木べらを使っています。
長さはなんと80センチ!
モデルの身長は170センチ代です。比べてみるとその大きさがわかるかと思います。
うーん、なかなか年季が入ってイイ感じじゃないですか![]()
例えば糖化作業中、
この大きな木べらで鍋の中をかき回すのは、麦芽の重さもあってなかなかの重労働なんです。
ここでビールの出来が大きく左右されるため、まさに縁の下の力持ち。
醸造所の道具として大切な道具のひとつなのです。
次回もお楽しみに!
八蛮醸造所の一コマ(抽出)
梅雨入りしたはずなのに、毎日![]()
まさにビール日和ですね![]()
本日は「麦汁の抽出」のお話を少し。
マッシングによってできた麦芽のおかゆから麦汁を絞りだす工程です。
鍋の底に敷いてあるフィルターの上に麦芽のカラが積り、
なんとそれ自体が濾過層になって麦汁が流れ出てくるんです。
左の写真と比べてみてください。こんなにクリアになるんですよ!
麦芽飴をお湯でとかしたみたいな優しい甘みと香ばしさで結構おいしいんですよ~
う~ん、だんだんビールに近づいてきましたね。
次回もお楽しみに!









